免許はどう書く?薬剤師向け履歴書・職務経歴書の書き方(ケース別・志望動機例あり)
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薬剤師として転職を考える際には、履歴書や職務経歴書が欠かせません。中には初めての転職で、履歴書を書くのも新卒以来という方もいるでしょう。
一般の企業と違い、薬剤師には薬剤師だからこその履歴書の書き方があるのをご存じでしょうか。履歴書や職務経歴書を準備したら、まずは記事を参考に各項目の書き方・書く際の注意点・志望動機例文の下書きを行い清書してみましょう。
目次
薬剤師ならではの履歴書の書き方がある!
平成30年に新たに調剤報酬改定(※)がなされ、さまざまな項目が追加されています。薬剤師の不足するエリアでは、今まで書類選考を通過できない薬剤師はいないに等しい状態でした。しかし調剤報酬改定により、さらに薬剤師のきめ細やかな対応が求められています。今後は、薬剤師であっても書類選考が厳しく行われることが予想されるでしょう。
薬剤師が書類選考を通過する為には、きめ細やかな対応ができる人かどうかを履歴書上でアピールする必要があります。
誤字脱字をなくすこと
薬剤師は患った症状に適した薬を的確に選択・調剤・提供しなければなりません。注意力や集中力があるかどうか、履歴書上でチェックされることがあります。
例えば誤字脱字や書き損じは、正確性を重んじる薬剤師にとって致命的です。下書き・読み返しを徹底し、修正テープなどの使用などがないように仕上げていきます。
手書きなら「揃える」を意識すること
履歴書の書き方で意識したいのが、書き出しの位置・文字の高さです。手書きでも見やすく、綺麗な仕上りになります。こうした箇所が揃えられていると、薬剤師の仕事でも整理整頓ができ、きめ細やかな仕事をする印象を持たれやすいでしょう。
良い企業は退職者が少ないため、自然と永年勤続される先輩方も多くなります。今はパソコンで作成する履歴書も当たり前になってきましたが、永年勤続される先輩方の中には、手書きでどこまで丁寧に仕上げてくるかを見極めることも多いです。
略字を使用しないこと
職歴などを履歴書に記入する際に注意したいのが、略字の使用です。株式会社を(株)としてしまうことや、○○県立などを省いて記入するといったものですね。
薬剤師免許をもつ人が適当な性格であったり、正確性を欠く行動をしたりすると、患者さんの身体に異変が起こってしまいます。履歴書上でも面倒くさがりだと思われないよう、略字は使用しない方がいいでしょう。
参照元:平成30年度調剤報酬改定等に関する資料 |日本薬剤師会
薬剤師の免許はどう書く?
履歴書の免許欄には薬剤師免許を記入します。免許の書き方で大切な部分をまとめました。
取得年月日は正確に記入
薬剤師免許の資格取得日は、正確に記入しましょう。転職するまでの期間が長いと、年月の「月」の部分が記憶でも曖昧で、免許証も確認せず適当に記入する人もいます。職歴などと矛盾点があったりすると、採用側も混乱します。
取得時期の古いものから記入
履歴書では、免許取得の古い順から記入するのが常識です。誤って新しい免許から書かないように注意しましょう。
薬剤師免許証のコピー添付
免許・資格欄に「薬剤師免許取得」を記入するだけで終了してしまう人が多いです。そんな中、免許証のコピーが添付してあれば、応募者の中でも採用担当者の目を引きやすくなります。
また、あらゆる分野で「なりすまし」がある時代です。薬剤師免許を記入しても、実際の免許証を確認するまでは虚偽の可能性もあります。免許証のコピーを添付して正真正銘を確認してもらいましょう。
今の職場に預けている場合は、空欄にその旨を記載しておくといいでしょう。
薬学生は「取得予定」と記入
免許取得前の学生は、取得予定と記入しておきます。
医療関連の資格があれば全て記入
薬剤師免許に関連のある資格(認定薬剤師・管理薬剤師)や医療に関連のある資格(ケアマネジャー等)、実務実習指導等があれば、合わせて記入します。
採用担当者にも、様々な年代の人にも対応でき、きめ細やかなサービスが期待できると印象付けるでしょう。
関係ない資格は省いても可
薬剤師免許を生かした仕事に就くため、関連しない資格は記入しないようにしましょう。例えば事務系の資格や美容系の資格は不要です。普通自動車運転免許はどんな場所でも使用する場合がありますので、記入しておきます。
薬剤師のための履歴書・職務経歴書の書き方の注意点は?
薬剤師の履歴書の書き方では、誤字脱字をしない・揃えて書く・略字を使用しないという3点に注意しながら書きましょう。また、できるだけ空欄を作らないようにします。
職務経歴書での注意点としては、以下のようなものがあります。
- 時系列か職務分野でまとめる
- 名前は必ず手書きにする
- 処方箋受付枚数・科目を把握し記入する
薬剤師の職務経歴書は、転職回数が少ない人なら時系列で今までの仕事をまとめます。
多分野での転職を経験しているなら、分野ごとに仕事をまとめて職歴を提示し、見にくい職務経歴書にならないように注意が必要です。
パソコンで作成することが多い職務経歴書ですが、名前だけは自筆で書き、誠実な印象を残すよう注意しましょう。
また現在の勤務先は、1日の処方箋枚数や、稼働している薬剤師数も把握し記入します。転職先で、どんな体制で働けるかの指標にもなりますから、記入漏れのないように注意してください。
いちばん迷うところ?薬剤師向けの志望動機の書き方例3つ
転職の意志をしっかりアピールする志望動機は、どんな風に書けばいいのでしょう。ここでは、勤務先別の例文をご紹介します。第三者に読んでもらうと、より動機がしっかり伝わるようになりますよ。
薬局向け
私は3年間調剤薬局で服薬指導や調剤に携わってまいりました。大変学びの多い仕事でしたが、学生の頃からの夢だった「誰よりも一番身近な薬剤師」を諦められず応募致しました。人々の声を直に聞き、適切なアドバイスもできる頼りにされる存在でありたいと考えております。御社であれば、地域住民の方々に寄り添いながら、お薬も安心もお届けできると思い志望いたしました。専門知識と誰とでも打ち解けられるコミュニケーション力を生かし、薬剤師として適切なお薬を案内できるよう努めたいと考えております。
調剤薬局向け
私は将来、調剤薬局の経営に携わりたいという夢を持っています。そのため、できるだけ多くのスタッフが揃い、研修制度の充実した御社で働きたいと思い志望致しました。調剤を始めとする日々の業務に史実に取り組み、地域密着型の薬剤師として勤務したいと考えております。
病院内薬局向け
私は、貴院のホームページにもありましたインフォームドコンセントを軸にした医療に強く共感しております。患者さまとの信頼関係は、通いやすい・相談しやすい場所から作られると考えています。患者さんにいつも寄り添い、薬剤師として医療に携わりたいと思い応募致しました。
履歴書を書き終わったら最終確認を忘れずに!
履歴書や職務経歴書の記入が終わって安心してしまうと、案外ヌケ・モレや誤字脱字があることも多いです。日付の確認、捺印の有無、志望動機の読み返しなど、最終確認は必ず行います。
また、履歴書の内容を転職エージェントなどで採点や指導してくれるところもあります。どこに出しても恥ずかしくない履歴書が完成しますので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
丁寧な自己分析と自己PRで薬剤師に一歩近づく!
薬剤師の履歴書には、薬剤師免許をもつ者が注意したい書き方や注意点があります。志望する勤務先の仕事内容を把握することも大切ですが、自分がどんなことに長けているのかを認識し、転職先で活躍する利点を見つけるのも重要です。
履歴書でも丁寧に自分をアピールして、転職での採用通知を手に入れてください!